昔から語り継がれる怖い話や都市伝説というのは単なるつくり話だと思っている方も多いですが、実は違います。多くの場合は都市伝説が誕生するきっかけとなった事件や事故などの元ネタが存在します。
今回は、そんな都市伝説の元となった事件や事故をご紹介していこうと思います。
それでは、さっそく見て行きましょう。
都市伝説「山を走る少女」
1.夜中の山中を車で走行していると、突然少女が走って車の横を通り過ぎる。
2.それを不審に思っていると、男が必死の形相をして車に近づいてくる。男は、「このあたりで女の子を見かけませんでしたか?娘が迷子なんです」と言って、少女が走っていった方向を尋ねてくる。
3.もちろん運転手は急いで先ほどの女の子が走っていった方向を教える。そして運転手はいいコトをしたと満足毛に帰宅する。
4.だが、翌日ニュースであの山道で殺人事件があったことを知るのです。そしてその捕まった男の顔を見て、昨日女の子を捜していた男であることに気がつき、自分はとんでもないことをしてしまったと気がついてしまうという都市伝説なのです。
この話を山中ではなくマンションなどに変えた話も存在するが、実はこの都市伝説には元ネタになる事件がある。
都市伝説「山を走る少女」の元になった事件
この都市伝説の元になった事件は、1988年から1989年にかけて起こった、「東京・埼玉連続幼女殺人事件」です。この事件は、幼女を対象とした誘拐・殺人事件で、計幼女4人が殺害されてしまった有名な事件となっています。※犯人は逮捕され死刑も執行されています。
当時はこの異様な事件に日本中が恐怖と怒りに包まれました。そしてこの幼女ばかりを狙った事件内容から、警告の意味も込めて【都市伝説「山を走る少女」】が生まれたと考えられています。
都市伝説【殺人ピエロ】
サーカスで人気のキャラクターでもあるピエロは、人を笑わせることが得意でみんなの人気者というイメージがありますが、実はピエロが殺人を犯すという都市伝説のようなうわさが囁かれ、ピエロが怖いといった人も少なくはありません。
実際にピエロが殺人鬼になるドラマや映画も製作をされています。これらは創作だと思われがちですが、実はこの殺人ピエロにもモデルとなる人物がいたのです。
都市伝説【殺人ピエロ】のモデルになった事件
殺人ピエロのモデルとなった人物は、資産家で裕福なアメリカ人の男性でした。このアメリカ人は社交的でチャリティー活動にも熱心で、パーティーがあればピエロの格好をしてみんなを楽しませていたといいます。
ですが、そんな一方で彼は猟奇的な性格の持ち主でした。このアメリカ人、少年たちに暴行を加えてから殺害し、その遺体は自宅の地下や川に遺棄をしていたとされています。※計33人もの少年を殺害したとされていますが、それ以上犠牲者がいたとも言われています。
実は、このアメリカ人のピエロの格好は、少年たちを安心させるためのものだったというのです。この異様な犯行はアメリカだけではなく、世界中を恐怖に包み、ピエロという道化師が殺人鬼になる話は広まっていったのです。
都市伝説【ミミズバーガー】の元ネタ
有名なファストフード店のハンバーガーのパテは、「ねずみ」や「ミミズ」の死骸だという都市伝説がありますが、この話も実はある事件を元ネタにしていると言われています。
1920年、ドイツのある駅周辺で少年が行方不明になってしまう事件が連続して起こりました。当時、行方不明者はなかなか見付からず、子供達の生存もわからない状態で事件は難航していました。ただそんな時、ある一人の男が誘拐の容疑で逮捕されました。事件は無事に解決するものだと思われましたが、この男の供述は驚きの内容でした。
逮捕された男は、駅の近くで好みの少年を見つけるとその少年を殺して死体は牛肉を称して売りさばいていたというのです。食肉のために殺人を犯し、牛肉だと偽って購入した人肉はソーセージに加工されて売りに出されていたというのです。この猟奇的な殺人事件が、都市伝説【ミミズバーガー】に変化したと言われています
都市伝説【首なしライダー】の元ネタ
夜道を車やバイクで走行していると、猛スピードで首なしライダーが現れるという心霊系の都市伝説ですが、この首なしライダーにも元ネタになった事件があります。
それは1984年、東京都の公園で起きたものです。当時、公園には夜中になると不良たちが集まって公園にバイクを乗り入れたり、大騒ぎをしては住民たちを悩ませていました。そんなある日、一人の不良少年が公園で亡くなりました。少年は不良たちが乗り入れないようにと張っていたロープに気がつかず、そのロープに首をひっかけてしまい亡くなってしまったのです。
首が切断されたわけではありませんが、あまりにも衝撃的な事故によって、首のないライダーが出るといった都市伝説に進化していったという。※諸説あり
都市伝説【歩行者天国の標識は誘拐犯をモデルにしている】の真相
実は、この都市伝説は、1970年にドイツの当時の大統領が、「歩行者天国の標識は誘拐犯を連想させる」と発言したことが元ネタとなっており、歩行者天国の標識は誘拐事件をモチーフにはしていません。
まとめ
いかがだったでしょうか。都市伝説には元ネタがあり、多くの事件が関係しているということがわかりました。そんなこと起こるわけないと思っているような怖い話や都市伝説も、実は本当にあった恐ろしい事件や事故が元ネタなのかもしれません。